はじめに
近年、ライフスタイルや住まいの変化に伴い、「仏壇をリメイクしたい」という声が高まっています。思い出の継承
として祖父母の時代から受け継いだ仏壇に、新しい命を吹き込み、次の世代へ繋ぐ価値があります。
伝統を大切にしながらも、現代の暮らしに寄り添った形に生まれ変わる“仏壇リメイク”の魅力と可能性をご紹介します。
1.仏壇リメイクの背景

かつては和室にどっしりと構えた大型の仏壇も、現代の住宅事情では置き場所に困るケースが増えています。マンションや洋風住宅が主流となった今、仏壇もまた“新しい暮らしのかたち”に合った存在へと変化を求められています。
仏壇リメイクは、単なる修繕ではありません。故人を偲ぶ心をそのままに、家族の思い出を引き継ぎながら、新たな命を吹き込むプロセスです。
2.寸法変更の自由度とデザインの多様性
リメイクの大きな魅力のひとつは、サイズの自由度です。たとえば…
大型仏壇 → コンパクトに
立派な黒檀の仏壇を、現代の省スペース住宅にも置けるようスリムに加工
小型仏壇 → 存在感のある形に
シンプルな小型仏壇に装飾や棚板を加えて、リビングの主役になるデザインに進化。
空間や用途に合わせて、フレキシブルなサイズ調整が可能です。
仏壇のイメージといえば、黒塗りの重厚な和風デザインを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、リメイクによってその枠は大きく広がっています。
洋風・モダンデザイン
ナチュラルウッドや白を基調とした家具調の仏壇で、明るい印象に。
インテリアに溶け込む仏壇
リビングやダイニングにも置ける、キャビネット風や壁面収納型のスタイリッシュな仏壇の事例も。
3.リメイクの具体例 大きい仏壇を小さくリメイク

Before写真
たとえば、祖父母から受け継いだ黒檀の仏壇。年月を重ねた風格を残しつつ、重厚で立派ながらも、部屋の雰囲気に合わない黒檀仏壇サイズを小さくリメイク
↓↓↓↓

After写真
住宅のリフォームに伴い仏壇を高さ180㎝→高さ90㎝にリサイズ。
こうした「思い出を活かしながら新しくする」事例は数多くあります。

お部屋のスペースや暮らしに合わせて小さくしたお仏壇。
元の風合いも大切にしています。
4.仏壇の修復・修理との違い
修復・修理は、仏壇の傷みや不具合を直し、機能や見た目を回復させることを目的としています。
①破損した部分のみを修理する部分修理
②仏壇全体を分解し、木地の補修、塗り直し、金箔の貼り直し、金具の磨きなどを行う完全修復(お洗濯)
現在の仏壇の形は気に入っているが、傷みや汚れが気になる場合、機能を回復させたい場合におすすめです。
出来るだけ元の木材等をそのまま使い、古い木材を生かす仕上がりを目指すため、新品同様の仕上がりとは趣を異にします。
5.リメイク費用
仏壇リメイクは大切な仏壇を長く使い続けるための素晴らしい選択です。しかし、気になるのがその費用ではないでしょうか。
しかし残念ながら、仏壇リメイクの費用は「いくら」と一概にお伝えすることはできません。
その理由は、リメイクの内容や仏壇の状態によって大きく変動するからです。
目安として80万~200万くらいです。
- 仏壇の大きさ・種類の違い。小型の仏壇と大型の仏壇では、作業にかかる時間や材料の量が異なるため、費用も変わってきます。
- 予算の目安: もし可能であれば、おおよその予算感を伝えておくことで、その範囲内で可能なリメイク内容をご提案いたします。
仏壇は、単なる家具ではなく、ご先祖様との繋がりや家族の歴史が刻まれた大切な存在です。リメイク費用は決して安価ではありませんが、その費用は仏壇を未来へと繋ぎ、家族を見守り続けるための投資と考えることもできます。
6.リメイク業者の選び方
リメイクは技術とセンスが問われる繊細な作業!
経験と信頼のある業者選びが重要です。
施工例の確認
過去のビフォーアフター事例を見ることで、センスや技術力をチェックできます。
無料相談や見積もり
気軽に相談できる体制が整っている業者を選びましょう。
アフターサービスの有無
納品後のメンテナンスも見据えたサービスが安心です。
7.まとめ
仏壇リメイクは、伝統を守りながらも現代の暮らしに寄り添う、心豊かな選択肢です。住まいに合ったスタイルで、家族の想いを次の世代へ繋いでいきましょう。
翠雲堂本店
TEL: 0120-17-0209
