唐木仏壇の読み方と「唐」の意味をやさしく解説

唐木仏壇の読み方と「唐」の意味をやさしく解説

皆様、こんにちは。 仏壇・仏具の専門店、翠雲堂本店のホームページ担当です。

仏壇を探していると、「唐木仏壇(からきぶつだん)」という言葉を目にすることが多いと思います。

でも、「唐木(からき)」ってどんな木なのか、そもそも“唐”とは何を意味するのか、わかりづらいですよね。

この記事では、「唐木仏壇」の読み方や意味、「唐」の由来、そして唐木仏壇の魅力を、初めての方にもわかりやすく解説します。

1.「唐木仏壇」はどう読むの?

読み方は、
👉 唐木仏壇(からきぶつだん) です。

「唐木(からき)」とは、“唐”=外国から伝わった木という意味をもつ言葉です。
つまり「唐木仏壇」とは、外国から伝わった銘木(めいぼく)で作られた仏壇のことです。

1.「唐(から)」の意味とは?分かりやすく解説

唐木仏壇の“唐”ってどういう意味?身近な“唐辛子”“唐揚げ”からわかる“唐”のこころ

🌿「唐木仏壇」の“唐”とは?〜“唐辛子”や“唐揚げ”にも通じる、異国の香り〜

「唐木仏壇(からきぶつだん)」の“唐(から)”という字には、実は私たちの暮らしの中にもたくさん登場しています。
たとえば、唐辛子(とうがらし)、唐揚げ(からあげ)、唐草模様(からくさもよう)…。
どれも“唐”という字がついていますよね。

この“唐”は、中国の「唐の時代」そのものを指すこともありますが、
昔の日本ではもっと広い意味で、「外国から伝わったもの」「異国風で上等なもの」というニュアンスを持っていました。

たとえば「唐辛子」は、本当は南アメリカ原産なのに、
“海外からやってきた珍しいスパイス”ということで「唐」の字がつけられました。
また、「唐揚げ」も“唐風の調理法で揚げた料理”という意味が由来です。
「唐草模様」も、遠いシルクロードを経て伝わった美しい模様。
どれも、海の向こうから伝わった“特別な香り”を感じさせる言葉です。

そんな“唐”の字が使われた「唐木仏壇」も同じように、
中国をはじめとした海外から伝わった貴重な木――紫檀(したん)や黒檀(こくたん)などを使った仏壇を意味しています。
それらの木は、硬く美しく、年月を経るほどに深みを増すため、
古くから高級仏壇や茶道具、家具などに使われてきました。

つまり「唐木仏壇」の“唐”は、
🌏 「外国から伝わった上質なもの」を意味しているのです。

唐辛子が料理に香りと彩りを添えるように、
唐木仏壇もまた、日本の仏壇文化に異国の美しさを添えた存在といえるでしょう。

「唐木」は、木目が美しく、硬くて耐久性に優れた銘木の総称です。
代表的な唐木には以下のような種類があります。

紫檀(したん) 赤みのある深い色。重厚で高級感がある。時とともに艶が増す。
黒檀(こくたん) 黒く艶やかで、格式が高く荘厳な印象。仏壇の最高級材ともいわれる。
鉄刀木(たがやさん) はっきりした木目が美しく、独特の風合いが魅力。

これらの木は、古くから「三大唐木」と呼ばれています。
どれも非常に硬く、虫にも強く、長く使うほど味わいが増していくのが特徴です。

黒檀(こくたん)

漆黒の美しい光沢と、緻密で重厚な木質が特徴の最高級木材です。「木のダイヤモンド」とも呼ばれ、耐久性に非常に優れています。その重厚な佇まいは、お仏壇に圧倒的な存在感と風格を与えます。

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紫檀(したん)

赤みを帯びた美しい木目が特徴で、古くから高級家具や楽器にも用いられてきました。正倉院の宝物にも紫檀を使ったものが見られるほど、歴史と由緒ある木材です。上品で温かみのある風合いが人気です。

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鉄刀木(たがやさん)

まるで刀のようだ、と評されるほど硬く、特徴的な美しい縞模様の木目を持つ木材です。その個性的な木目は、他の銘木にはない独特の魅力を放ちます。

この他にも、翠雲堂本店では、日本が世界に誇る銘木「屋久杉(やくすぎ)」や、明るく上品な色合いの「桑(くわ)」など、様々な材質の唐木仏壇を豊富に取り揃えております。

唐木仏壇の魅力

唐木仏壇の魅力は、何といっても木そのものの美しさと温もりです。
唐木仏壇は落ち着いた上品さを大切にしています。

・木の美しさとぬくもり
 黒檀(こくたん)や紫檀(したん)など、世界の銘木を使用。木目の美しさと深みのある艶が魅力です。

・職人の技が光る細工
 欄間(らんま)や彫刻、組子など、伝統の手仕事が随所に生かされています。

・時を重ねるほど味わいが増す
 使うほどに色艶が深まり、代々受け継ぐにふさわしい風格を持ちます。

・和の空間に調和する存在感
 重厚で落ち着いた佇まいが、和室はもちろん現代の住まいにもよく合います。

まとめ

「唐木仏壇」は「からきぶつだん」と読みます。

“唐”とは、昔の日本で「外国」や「異国文化」を意味した言葉。

「唐木」は、外国から伝わった美しい銘木の総称。

唐木仏壇は木目の美しさと落ち着きのある高級感が特徴。

「唐木仏壇」という言葉の中には、外国の美しい木を日本の職人が丁寧に仕上げ、心を祀るための形にしたという歴史と文化が息づいています。
それはまさに、“異国の美”と“日本の心”の融合といえるでしょう。

唐木仏壇の穏やかな木のぬくもりが、日々の祈りをよりあたたかい時間にしてくれます。


翠雲堂本店では、今回ご紹介した唐木仏壇を、都内随一の規模で展示しております。写真や文章だけでは伝えきれない、本物の唐木仏壇が持つ重厚感、木の香り、そして職人の息づかいを、ぜひ五感で感じてみてください。
専門知識豊富なスタッフが、お客様一人ひとりに最適な唐木仏壇選びを、心を込めてお手伝いさせていただきます。
皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
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